僅かひとときの滞在ながら、山里から離れるのは寂しさが募る。次はいつ訪れることが出来るだろうか、と後ろ髪を引かれつつ、若女将の見送りを受けてタクシーに乗り込む。車が見えなくなるまで、じっと見送ってくれる姿に感動すら覚えてしまう。余韻を味わいつつ、また峠を越えて市中へと戻る。山また山。殆ど人の気配を感じない奥山から、ひとつ山を越えるたびに、人家が点在してくる。この移ろいが、京都という街の有り様をよく表
景色の移ろいこそ京都の吸引力... の続きを読む
あるホテルでの出来事。夕暮れどきにクラブラウンジで新聞を読んでいたら、ホテルの人が「ちょっと暗いでしょうから」と言って、あるものを持ってきてくれた。それは、携帯用の読書灯だった。しかも、最近話題のLEDが使用されている。「へえ〜、こんなものがあるのですね」と泣きながら、私は謝意を示した。ホテルのサービスというものは、このように、思いも寄らなかった形で受けると、心に深く刻み込まれるのではないだろうか
再び、サービスって何ですか思いがけないときに出てき... の続きを読む
サイクリングの途中で美術館や博物館を訪ねると、なぜか妙に印象的な経験をしたような気がするのは私だけだろうか。どうもドライブの途中で立ち寄ったりするのと、明らかに違うタイプの感動があるのだ。ひょっとしたら自転車に乗っていることで五感が活性化しているので、作品の感興がよりダイレクトに伝わってくるのかもしれない。都市や古都のスローサイクリングで、行程のどこかに美術館や博物館を入れると、サイクリンングその
美術館、博物館を訪れる... の続きを読む
「フラックスオイルには、人が生きていく上で必要不可欠な必須脂肪峻のオメガ3が豊富に含まれています。まず、これを料理に生かそうと考えました」日本ではもともと亜麻仁油と呼ばれ、植物の亜麻の種を絞って作られるもの。ただ、関係者が注目したときは、一般にはあまり知られていなかったという。そして今日、ホテルの朝食では、オメガ3ドレッシングやフラックス辛味噌ソースといった形で使用されるようになったのである(オメ
「あそこには何かある」と思わせたい... の続きを読む
若い人にもせいぜい客船でクルーズをしてもらいたい。国際的なマナー、エチケットを身につけるにはもってこい。陸上のパックツアーではただ見物と買物で若者同士ワイワイガヤガヤでさほど国際的視野が広まったとは思えない。文字通り目で見た視野だけで、心の視野は大学のキャンパスのまま。しかも、船の旅をすると、その後どんな格式の高いパーテイだろうと、会合だろうと自分に自信ができて気おくれしなくなる。船旅は過去二〇〇
国際感覚を磨くのにもってこい... の続きを読む
船旅のようすを知ったのは外国映画からだった。乗る数年前、“めぐり逢い”というアメリカ映画を見た。ケーリー・グラントとデボラーカーがイタリアからニューヨークへ向かう客船の中で恋をするというストーリー。使われた客船はアメリカン・エクスポートニフインの「コンステイテューション号」、一九五〇年建造の二万三、七一九トンの船。今なお健在でハワイでクルーズを行なっている。この映画でふんだんに「コンステイテューシ
船旅のようすを知ったのは外国映画... の続きを読む
日本各地にはいくつもの方言がある。しかし、そのなかでも沖縄の方言は独特に聞こえるらしく、日本語のひとつではなく、「まったく違う言葉?」と思われることがある。結論からいうと、沖縄の言葉(琉球方言)もれっきとした日本語なんですね。『沖縄語辞典』(国立国語研究所編)によれば、「琉球方言は、話し手の数こそおよそ百万人に過ぎないが、北海道から九州までをおおう本土方言と対立し、話し手約九千万人の本土方言ととも
日本語には大きく分けて内地方言と琉球方言... の続きを読む
私は、昨年、家族旅行で広島県の宮島へ行きました。旅の目的は、厳島神社に行くことです。海に浮かぶ大鳥居にはとても感動しました。まっすぐ伸びる廻廊の奥行きのすばらしい景色。私は素人なので建築法のことはよく分かりませんが、神社って、左右対称に建てられているので、規則正しく、整然とした印象で、人工的な美しさを感じますよね。厳島神社は、平成8年12月に世界文化遺産に正式登録されていますが、日本人として、誇ら
家族旅行で広島の宮島へ行きました... の続きを読む
家族旅行は、子供にとっては毎日の日常生活と違う、冒険のようなものです。大人たちにとっても、旅行は日常方離れられる、楽しみなものですね。ただ、子連れで行くと、子供がはしゃぎまわって、気を遣う大変なもの、となってしまう事もあります。たまに、子供がホテルや電車の中などではしゃぎまわっていても、注意をしない親を見かけます。自分たちもくつろぎたいのはわかりますが、これは非常識ですね。子供は普段知った人たちの
家族旅行で社会勉強もできます... の続きを読む
私の話なんですけどね、妹が子供の頃からの夢だった留学を実現する日がやってきたその当日の出来事です。はじめての留学で相当うれしかったはずの妹は空港の待合ロビーで自分が乗る予定のアナウンスをヘッドフォン越しに耳を澄ましてずっと待っていたようです。まだかまだかと待ち焦がれて、トイレを我慢していたらしく、やっぱり先に用をたそうとトイレを探して歩き回り戻ってきたときにはさっきまでいた飛行機がなくなっていたら
妹のはじめての留学と海外旅行... の続きを読む